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2015年 ペン画作品です。
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神戸の動物園の、ある木の上にハトの寝床があるんです。
その寝床では、昼間からたくさんのハトが目を閉じて休んでいます。
周囲には多くの人間がいるにもかかわらず、堂々たる休息ぶり。
子どもの大きな声に反応して、たまに、だるそうに目を開けて一瞥するだけ。
野生のハトにとっては、人間からも他の動物からも襲われにくい環境と
わかった上での最高の寝床なのでしょう。
その様子から、『新月の夜』が生れました。
主題はまさに「対岸の火事」です。
遠くの山で、火事か爆発か、大きな煙と炎が上がっています。
それに気がついたのは、わずかに1羽。
それでも、一瞬目を剥いて確認した後、また眠りにつきました。
遠くで起こった事故や災害は、空気や雨や海水を通じて
私たちのすぐそばまでやってきます。
だからどうしろという説教くさい作品ではありません。
むしろ、どうにもできません。
どうにもできないからこそ、
”目を開けてきちんと事実を見よう”という自分自身への
戒めでもある作品です。
事件や事故だけでなく、日常生活でも。
「対岸の火事」を”きちん”と見られていますか?
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■2015年7月
The Artcomplex Center of Tokyo(アートコンプレックスセンター)
『大細密展2015』にて展示
オリジナル作品。
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◆作品概要◆
作品の仕様:ペン画
作品サイズ:タテ240×ヨコ357mm
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