2020年 ペン画作品です。
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第2回ネコ・コンペティションにて、
【高根沢晋也賞】を受賞いたしました。
(ドラードギャラリー様主催)
http://doradogallery.main.jp/archives/5489
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こういう、わかるようなわからないような作品は
あまり多く語らず、
ご覧くださる方々のお好きに楽しんでいただくのが
一番良いと思います。
ですので、以下は、いわゆるネタバレであり、
作品の世界観をお楽しみになりたい方は、
読まずに、ぜひ、スルーしてください。
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重い話ではありません。
着想は、祖母の認知症より。
会うたびに彼女のいる時代は違い、
現実(今)とを行ったり来たり。
以前は、
こんなことがあったね、なんて話をしていたのに
今日は、私のこともわからない。
そこに思い出はあったのに。
忘れてしまった思い出。
記憶の砂時計をゆっくりゆっくり傾けたり、戻したり、
そうしているうちに、
この世のことは段々と必要なくなっていく。
だんだんと浮世(憂き世?)から離れていく。
それでいいのだ。
それ以上の上手な離れ方はないのだ。
頭ではわかりつつも、
受け止められるまでに時間はかかるもので。
私の砂時計も傾いたり、急にぐるぐる回ったりした。
人間の記憶はとても不思議で儚くて、素敵だ。
そのことを伝えたかった作品です。
オリジナル作品。
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◆作品概要◆
作品の仕様:インクペン、R画用紙
作品サイズ:タテ197×ヨコ136mm
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