もとゆきこ Webギャラリー

2023年　ペン画作品です。
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※月刊アートコレクターズ(2023年3月号)掲載作品

この作品は、冬の終わりに描きました。

以下は、作品の解説になります。

絵を観て、
自由にイメージすることを楽しみたい方は
この先は、読まなくても構いません。

(あなたの感じたことをいつか聞いてみたいです)


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戦争のニュースは暗く辛い。
故郷のことを想いながら
春が来ること(＝終戦)を待つ人々のことを
私なりに想い、
祈るような気持ちを込めました。

「 空 」「 風 」「 火 」「 水 」「 土 」で
地球を表現しようとモチーフを考えました。

「 空 」は、窓、冬の大三角
「 風 」は、波打つリボン、舞う花、貝殻
「 火 」は、キャンドルの太陽
「 水 」(月)は、丸い水槽、金魚、霧吹き
「 土 」は、植木鉢、植物

白猫は、あなたであり、私。

花瓶は、壊れやすいものの象徴。
ただし、とても大切。

花瓶の花は、蝋梅(ロウバイ)で、
この絵が2月頃に描かれたことをあらわしています。

場面が夜である理由は、
必ず夜は明けること、春が来ることを
予感させるためです。

また、「 風 」の構成物は、
サンドロ・ボッティチェッリの名画
『ヴィーナスの誕生』をオマージュしています。

ヴィーナスの誕生前です。
リボンの波打つ感じや花が舞う様子から
間もなく誕生することを匂わせたつもりです。

人間にとって"春"は、
気候が良くなり、身体も心も和らぐ季節。
植物の芽が萌え出る季節。
誰にでも、
同じようにあたたかな季節が巡りますように。

ニュースで見聞きするだけでも辛いことなのに
巻き込まれてしまった人々は
毎日どんなに我慢していることでしょう。

非力な画家の、世界平和への
大きな願いを込めた作品です。

この絵をご高覧いただいたあなたが
明日もやさしい気持ちでいられますように。

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◆作品概要◆　

　作品の仕様：顔料インクペン、R画用紙
　作品サイズ：218× 157mm
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